スポーツ外傷とスポーツ障害の違い

文責:院長 柔道整復師 杉田 紀寿

最終更新日:2024年11月28日

1 どのような違いがあるのか

 スポーツ外傷とスポーツ障害はよく似た言葉ですが、一般的には以下のように区別されています。

 まず、スポーツ外傷は、スポーツをしている最中に外部の衝撃等を受けて生じるケガをいいます。

 例えば、急なダッシュによって肉離れを起こしたり、着地に失敗して足を捻ってしまったりするケースが挙げられます。

 一方スポーツ障害は、繰り返しの動作や疲労の蓄積等によって生じます。

 毎日ラケットを振っている、反復練習を行っているというようなケースや、適切でない身体の使い方によって過度に負担がかかるというケース等が考えられます。

2 スポーツ外傷について

 肉離れや捻挫、突き指といったスポーツ外傷のような急性のケガは、整骨院でも対応することが可能です。

 軽度のケガであっても、無意識の動作で悪化する可能性がありますので、一度お身体の状態をみてもらうことをおすすめします。

 ケガをした直後の応急処置から回復に向けた施術までしっかり受けていただくことで、競技への早期復帰につながるかと思います。

3 スポーツ障害について

 スポーツ障害には、例えば野球肩やランナー膝などがあります。

 休めばよくなるからと様子を見る方もいらっしゃるかと思いますが、そのまま負担がかかる状態が続くと、スポーツ中だけでなく日常生活にも影響が出てしまうおそれがあります。

 根本的に改善するためには、ダメージを受けている箇所に対処するだけでなく、スポーツ中の身体の動かし方やフォーム、練習量などを見直すことも大切です。

 当院でも、施術に加え、再発を防ぐためにどのような点に気をつけたらよいかのアドバイスを行っております。

4 スポーツで生じた痛みはお早めにご相談を

 スポーツ外傷とスポーツ障害どちらの場合でも、できるだけ早い段階で適切な処置を行うことが大切です。

 そのまま放置したり、適切でない方法で対応したりすると、回復まで時間がかかったり、長期的にお身体に影響が残ったりと、競技に支障が出てしまうおそれがあります。

 スポーツによる痛み等でお悩みの方は、お早めにご相談ください。

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